見えにくさは、一度にすべてを奪うことはあまりありません。奪われるのは小さな部分です。ページの真ん中、部屋のはし、お店で値札を読む力。一日の困りごとの多くは、見えないこと全般ではなく、その欠けた部分から生まれます。

これは希望のある話です。具体的な困りごとには、具体的な答えがあるからです。目の前のものを説明してくれる道具は、欠けている部分だけを埋めて、残りの自立にはいっさい手を出しません。

感覚を置きかえず、すき間を埋める

加齢黄斑変性の方は、周辺は見えていて中心が抜けます。緑内障の方はその逆になることが多くあります。白内障の方は形は見えても、コントラストと細部が失われます。過ごす一日はまるで違いますし、それをひとまとめにしてしまうことが、支援の情報の多くが自分向けではないように感じられる理由でもあります。

ただ、共通していることがひとつあります。一日に何十回もくり返される、あの瞬間です。そこに何かがあるのはわかる。けれど、それが何と書いてあるのか、どちらなのかがわからない。声でたずねることがいちばん効くのはその瞬間で、効く理由は、道具に見てもらっているわけではないからです。今日の目では届かない、その一点だけをたずねています。

家の中で

外に出たら

外では、役に立つ質問が読むことから位置を知ることに変わります。あの看板には何と書いてありますか、はホーム番号や搭乗口や通りの名前に。ここに段差はありますか、は体重をかける前に。入口はどの扉ですか、はガラスの多い建物で。このバスの番号は何番ですか、はまだ答えが間に合う距離のうちに。空いている席はありますか、なら車内を一周せずにすみます。

紙ではなく風景についてたずねる場面では、読み上げより説明が大切になります。「目の前の様子を教えてください」とたずねると、部屋や街角の様子が一言か二言で返ってきます。たいていはそれで十分です。

いまお使いの道具の代わりではなく、となりに置くもの

白杖、盲導犬、スクリーンリーダー、拡大鏡、そしてよい照明。どれも、それぞれの役目ではカメラよりずっと優れています。AIビジョンが得意なのは「何と書いてあるか」「これは何か」という狭い部分です。たずねないかぎり、これから降りる段差のことは何も知りませんし、安全のために頼るものではありません。

触るより、話すほうがよい理由

支援技術の多くは、利用者が画面を正確に操作できることを前提にしています。うまくいかなくなっているのが視力そのものなら、小さな的が並んだ画面は、答えというより問題の一部です。

声なら、その前提を避けられます。画面上で探す操作も、正確に押すボタンも、あとから結果を確かめるために読む文字もありません。調子のよい日でも、そうでない日でも同じように使えるという点も、視力に波のある方にとっては書いてある以上の意味があります。

見えているものを、自分の裁量で共有する

晴眼のボランティアの方とつながるサービスは本当にすばらしく、毎日使っている方も大勢います。ここでの違いは、プライバシーと手軽さです。自宅の洗面所の棚の中身や、個人的な手紙、銀行の明細についてたずねるのに、知らない誰かとビデオ通話をする必要はありません。小さな質問の多くにとっては、人を介さずにすむことがそのまま利点になります。

お金をかけずに試す

Glimpse は App Store で無料、毎日の無料利用時間つきです。iPhone の音声操作を使えば、アプリのアイコンを探さずにセッションを始められます。ご自分の困りごとに合うとわかったら、グラス版が最後の引っかかり、つまりスマートフォンを持つこと自体をなくします。

よくあるご質問

加齢黄斑変性の助けになりますか。

中心視野が失われることで難しくなる作業、たとえばラベルや値段、看板を読むこと、似た二つのどちらを持っているかを知ることに役立ちます。拡大鏡やスクリーンリーダーの代わりではなく、あわせて使うものです。

白杖や盲導犬の代わりになりますか。

なりません。歩行の安全のために使わないでください。歩行補助は障害物や段差をその場で知らせます。AIビジョンは、たずねられたときに見えているものについて答えるだけです。

画面が見えないと使えませんか。

いいえ。操作はすべて声で行い、答えも声で返ります。iPhone の音声操作でセッションを始められるので、画面を一度も見ずに使えます。