この三十年、印刷の文字は小さくなりつづけ、それを読む人は年齢を重ねてきました。その途中のどこかで、お風呂でシャンプーのボトルを読むことが、かなりの数の人にとって本当に面倒なことになりました。
これまでの答えは、ルーペか、明るい照明か、腕をいっぱいに伸ばして目を細めることでした。どれも効きますし、どれも少し大げさです。そして、文字が小さくて、しかも暗くて、しかも両手がふさがっているときには、どれも助けになりません。カメラを向けて声でたずねるやり方は、この三つを一度に迂回します。
実際の使い方
Glimpse を開いて、読みたいものにカメラを向け、「これを読んで」と言います。自然な声で読み上げます。きれいに構えたり、じっと静止したりする必要はありませんし、一部だけでよければ、その部分をたずねてください。
役に立つのは後半です。読んでもらった内容について、そのまま続けてたずねられます。
- 用量はどれくらいですか
- ナッツは入っていますか
- この手紙の期限はいつですか
- 割引後はいくらですか
- 最初の原材料は何ですか
これが、ただの読み上げ機と、実際に使いつづけるものとの違いです。ラベル全体を読んでほしい場面はあまりありません。ほしいのはそのなかの一つの事実で、それも手早く受け取って、続きに戻りたいだけです。
とくに助かる場面
薬箱
薬のボトルの文字は家の中でいちばん読みにくく、しかもまちがえたときの影響がいちばん大きい場所です。どれがどの薬かをたずね、飲む前に用量を確かめる。数秒ですみます。不安があるときは薬剤師さんにご確認ください。にじんだラベルは、目と同じようにカメラもまちがえます。
スーパー
原材料表示は、すべて記載することが法律で決まっていますが、読めるように書くことは決まっていないようです。アレルギーを避けたいなら、袋を持ったまま「乳製品は入っていますか」とたずねるほうが、寒い売り場で細かい文字を追うより速く、確実です。詳しくはAIビジョンで買い物をする記事に書きました。
飲食店
薄暗い照明と、小さな文字と、読めない言語。この組み合わせがだいたい最難関です。メニューを読んでもらうか、もっとよいのは質問することです。「豚肉が入っていないものはどれですか」のほうが、メニュー全体よりずっと短い答えになります。
郵便物と書類
請求書、保険の通知、役所の書類。読み上げてもらってから、結局こちらに何を求めているのか、期限はいつかをたずねます。お役所の手紙のほとんどは、六段落に包まれた二つの事実です。
うまく読ませるコツ
- 近づくより、明るく。 窓ぎわに移るほうが、カメラを近づけるより効きます。
- 曲がったラベルは回しながら。 じっと止めるより、ゆっくり回すほうがうまくいきます。
- 照り返しをなくす。 天井の照明と光沢のある包装は、読み取り失敗のいちばんの原因です。角度を変えてください。
- ほしい部分だけたずねる。 「賞味期限だけ」のほうが速く、まちがいも減ります。
信じてよいとき、確かめるとき
ここは売り文句より正直さが大切です。写真から印刷された文字を読むことは、いまのAIが本当に得意なことのひとつで、明るさが十分で文字がはっきりしていれば頼りになります。手書き、強い照り返し、暗い場所、傷んだラベル、変わった書体では、目に見えて精度が落ちます。
ですから目安はこうです。メニュー、原材料、看板、時刻表、ふつうの読みものは任せてよい。まちがえると実害があるものは、必ずご自分でも確かめる。薬の用量、法的な期限、金額の三つがわかりやすい例です。数字が思っていたものと違うと感じたら、行動に移す前にその行をもう一度読ませてください。
次の一歩は、手を空けること
ここまでの話は、今日からスマートフォンでできます。残っている引っかかりは、スマートフォンを持たなければならないことです。そしてそれは、かごや手すりを持っているときにできない、ただ一つのことでもあります。Glimpse Glasses が埋めるのはそのすき間です。同じ読み上げ、同じ追加の質問を、空いた手がなくてもできます。
よくあるご質問
お薬のボトルの小さな文字も読めますか。
はい。ラベルにカメラを向けて読み上げてもらい、続けて用量などをたずねられます。にじんだラベルや曲面は読みまちがえることがあるため、不安な点は薬剤師さんにご確認ください。
薄暗いお店でも使えますか。
たいていは使えますが、明るさが読み取りの精度をいちばん左右します。カメラに近づけるより、天井照明の照り返しを避ける角度に傾けるほうが効果があります。
手書きの文字も読めますか。
読めることもありますが、印刷ほど確実ではありません。平らな紙にはっきり書かれていれば読めることが多く、くずし字や薄いインク、曲面のメモは苦手です。