自立をやめようと決める人はいません。起きるのは、いくつかの小さな用事がそれぞれ少しだけ難しくなり、誰かが代わりにやるようになり、そのまま戻ってこなくなることです。
郵便を読む。瓶の日付を確かめる。洗濯機がどの設定になっているか見る。ひとつずつ見れば重要ではありませんし、どれも一度誰かがやりはじめると、そのまま誰かの仕事として居座る性質があります。だからこそ、小さな用事を返すことは見た目より意味を持ちます。
最初に手放される用事
そのほとんどは読むことで、そのほとんどは設計がよくありません。
- 家電の操作面。 カチッと手ごたえのあったつまみは、平らな灰色のボタンと灰色の記号に置きかわり、文字は消えました。
- 温度調節。 数字が小さく、コントラストが低く、たいてい薄暗い廊下の中途半端な高さに付いています。
- 賞味期限。 曲面に薄いインクで押されていて、パッケージ全体でいちばん小さな文字です。
- 郵便物。 読むこと自体より、仕分けが大変です。これは何か、何かしなければならないのか、期限はいつか。
- お薬。 何本ものボトル、似たようなラベル、そして家の中でいちばん大切な小さな文字。
- リモコン。 同じ形のボタンが四十個、記号はすり切れています。
どれも読めれば数秒で終わり、読めなければ娘さんへの電話になります。
声でたずねると、どう変わるか
やり方はあまり変わりません。見て、具体的にたずねて、答えを聞く。洗濯機の表示は何と出ていますか。エアコンは何度に設定されていますか。これの日付はいつですか。この手紙を読んでください、そのあとに、結局何をすればいいのですか。字幕を出すのはどのボタンですか。これは青い錠剤ですか、白い錠剤ですか。
探すアプリも、メニューも、入力もありません。つまり質問ができる方なら、ここに挙げたことを、部屋にもう一人いなくても全部できます。
読むこと以外にも
文字ではないのに役に立つことがいくつかあります。これはカビていますか。コンロを消し忘れていませんか。このテーブルに私のスマートフォンはありますか。このセーターは何色ですか。外は雨が降っていますか。郵便は届いていますか。風景の説明は、文字を読むことと同じくらい大切だとわかってきました。
用事の話ではない部分
みなさんがこれを大事に思う理由は、効率ではありません。子どもに郵便を読んでもらうことには目に見えない負担があり、自分でできるならその負担がゼロだからです。守りたいのは、本当は用事のほうではなく、頼まずにすむことのほうだと思います。
ご家族の側からも、同じことが見えます。「これを読んでほしい」という電話が減って、ただ話すだけの電話は減らない、という形で表れます。
頼ってはいけないところ
限界をはっきりさせておくことが、この道具を役立てつづけるコツです。これは安全装置ではありません。転倒を見張りませんし、たずねないかぎりコンロの消し忘れにも気づきませんし、医療機器でもありません。たずねられたときに答えて、たずねられなければ何もしません。
とくにお薬については、もうひとつの目として扱ってください。ラベルを読むのはとても得意ですが、にじんだラベルを読みまちがえることはあります。
小さく始める
失敗するのは、生活全体に一度に仕組みを入れようとするときです。うまくいくのは、くり返し困っていることをひとつ、たいていは郵便物か薬箱を選んで、それだけに使い、いちいち決断だと感じなくなるまで続けるやり方です。あとは自然についてきます。
Glimpse は App Store で無料、毎日の無料利用時間つきです。毎日の一部になったなら、グラスは同じことを、手を使わずにできるようにします。
よくあるご質問
高齢の家族がひとり暮らしを続ける助けになりますか。
郵便物、家電の表示、賞味期限、ラベルなど、読みにくくなった小さな用事を本人の手に戻せます。ただし見守りシステムではなく、転倒や急変を検知することはできません。
用事ごとに設定が必要ですか。
いいえ。設定するものはありません。見ているものにカメラを向けて、自分の言葉でたずねるだけです。
医療機器や安全装置ですか。
いいえ。たずねられたときに答えるだけで、たずねられなければ何もしません。服薬の判断、緊急時の対応、転倒検知に使わないでください。