海外旅行でいちばん困るのは、話せないことよりも読めないことです。読めない文字は翻訳アプリに入力することもできません。そこで行き止まりになります。

カメラを向けてたずねるだけなら、その行き止まりを迂回できます。入力する必要がないからで、解決というより回避ですが、この場合は結果として同じことです。

助かる五つの場面

駅の案内とホーム

大きな駅は、どの国でも立体的で複雑です。案内板に向けて、どの行き先がどのホームかをたずねるか、単に何と書いてあるかたずねてください。出口の番号にも同じことが使えます。実際に人が迷うのはたいてい出口で、番号が二十もある駅では、一つ間違えると目的地から徒歩十五分の場所に出てしまいます。

レストランのメニュー

ここが、旅を少し楽にするどころか、旅そのものを変えるところです。とてもおいしいお店ほど、壁に手書きのメニューが貼ってあって、店内のどこにも英語も日本語もありません。向けて、どんな料理かをたずねてから、本当に知りたいことをたずねてください。豚肉が入っていないのはどれですか。いちばん安いのはどれですか。魚料理はどれですか。メニューが読めるかどうかは、おいしいお店で食べるか、写真のあるお店で食べるかの違いになります。

スーパーやコンビニの表示

旅先のスーパーは楽しい場所ですが、原材料はまず読めません。手に取って、何が入っているかたずねてください。乳製品が入っているか、甘くしてあるか。飲みものは、甘くないだろうと思って買ったものが甘い、というのがいちばん多い失敗です。

券売機と自動機械

英語表示のボタンがある機械もありますが、ない機械もあります。地方の小さな町ではとくにそうです。画面に向けて、どんな選択肢があるか、やりたいことはどのボタンかをたずねてください。

決まりごとを書いた表示

ここで靴を脱ぐ。撮影禁止。こちら側に並ぶ。こうした表示は、まちがえても危険ではありませんが、気まずくなります。そしてたいてい現地語だけです。さっと読めば、その瞬間を避けられます。

直訳より、意味をたずねる

表示をそのまま訳すより、説明してもらうほうが役に立ちます。「この表示は何をしろと言っていますか」のほうが、一語ずつの翻訳よりよい答えになります。とくに遠回しな言い方をする言語では差が大きく出ます。

読むだけでなく、話すことも

言葉の壁のもう半分は、理解することではなく、こちらから言葉を出すことです。人に言う前に、丁寧な言い方をたずねて、声で聞くことができます。お会計をお願いしますは何と言いますか。卵アレルギーですと伝えたいのですが。ローマ字表記を目で見るより発音を耳で聞くほうがずっと役に立ちますし、文字から読むと、たいてい相手の予想しないところにアクセントが乗ります。

旅に持っていく前に

グラスがとくに効く理由

旅行は、手がいちばんふさがっている場面です。スーツケース、切符、スマートフォン、コーヒー、地図。それを全部抱えたまま、頭の上の案内板にスマートフォンを向けるのは正直かなり無理がありますし、見上げてそのままたずねるほうが実際に成り立ちます。Glimpse Glasses はそのためのもので、違いがいちばんはっきり出る使い方でもあります。

スマートフォン版は無料で、今日から使えます。出発前にGlimpse を入れて、家にあるもので一度試しておいてください。初めて使うのが、券売機の前で後ろに列ができている瞬間にならないようにするためです。

よくあるご質問

読めない文字の看板やメニューも読めますか。

はい。カメラを向けて何と書いてあるかたずねるか、「豚肉が入っていない料理はどれですか」のように直接質問してください。文字を入力する必要はありません。

インターネット接続は必要ですか。

必要です。海外用の eSIM かポケット wifi をおすすめします。駅やカフェの無料 wifi は、必要な瞬間にかぎってつながらないことが多いためです。

話すほうも手伝ってくれますか。

はい。丁寧な言い方をたずねて、発音を耳で聞けます。人に話しかける直前には、画面のローマ字を読むよりずっと役に立ちます。